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2014年12月2日

出会い


大学時代の友人が通うリハビリ病院で、捕虜としてシベリア抑留を経験された方と知り合った。

    

ちょうど母と同年代で、出会ったときから親しみを感じる方であった。

  

酸素吸入器を携え車椅子だが気骨があり、現役をとっくに退かれたいまでも、社会や政治の動向に深い関心を持っておられ、話もおもしろくて興味深いものだった。

  

その後も度々、友人と待合わせて入院先に訪ね、長い人生の一部を聞かせていただく機会を得た。

  

抑留時代に受けたロシアでの教育やそのとき培ったものの見方や考え方、運送会社設立とその後の発展に励まれた若き日のこと、そのとき出会い苦労をともにされた大手ハウスメーカー創立者との交流など、時間が経つのも忘れて話に聞き入った。

  

体調が良くなられて食事をご一緒したり、退院後には招かれて自宅に伺ったりもしたが、容態が悪化し転院されたと家族の方から連絡をいただいた。

  

どこにでもある、ほんとうに偶然の出会いであるが、人の出会いの妙や楽しみを教えていただいた出会いであった。

  

(事務局:I)

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