2019年4月24日

~日々のトレーニング~(事務局A)


私は、朝の時間を有効活用するために、週3回、出勤前に、クロスフィットというトレーニングジムに通っています。
クロスフィットとは、アメリカ発祥のトレーニングで、高強度の全身運動を短時間で集中的に行うことで心肺機能等を鍛えるスポーツです。
トレーニング内容は日によって違いますが、例えば、懸垂・腹筋・腕立てを各30回、15分間でこの三種目を何周できるか、などがあります。
他にも、ウェイトリフティングや自転車こぎ、なわとびなどもします。
かなりハードですが、トレーニング後の爽快感がやみつきになり、無遅刻無欠席で2年続いています。
時間内に目標回数を達成し、『できなかったことができた!!(二重とび連続50回など)』が増えるとモチベーションもあがります。
   

今年2月から5週にわたって、オープンゲームという、世界中のクロスフィッターたちが決められた種目を競い合う試合があり、私も参加しました。
世界で、軽量レベルの女性参加数約2万6300人のうち、私は、総合で1万6245位でした(良いのか悪いのかよくわからない・・)が、『逆立ちをしながら腕立て伏せ50回』の種目では、なんと925位にランクインしていました。
   

世界トップレベルのアスリートからおじいちゃんおばあちゃんまで、競技人口が世界で40万人といわれているクロスフィット。
私が通うジムにも、インドから出張で来られた方や、世界空手選手権で優勝した選手、教師など様々な職種の方が来られています。
ベビーカーに赤ちゃんを乗せて来られる方もいます。
身体を鍛えるだけでなく、世界中の人たちとつながりを持てるところもクロスフィットの魅力の一つです。

2019年2月27日

小学校でのいじめ問題の対応について(事務局R)


息子が去年の春から小学校に通っていますが、支援学級に在籍していることもあり、連絡帳には先生が詳しく日々の授業の様子やエピソードを書いてくれます。
時々、「お友達に嫌なことをしたことについてクラスで話し合いました」とか「いじめについてみんなと話し合いしました」と書かれています。
鬼ごっこに入れてもらえなかった事など、小さないじめの芽も見過ごすことなくちゃんと対応することによっていじめ防止に取り組んでいます。
いじめの相談窓口などのチラシもよく持って帰ってきています。
   

息子は、1年生の1学期にお友達に後ろから押されてケガをしたり、無視してやると大声で叫ばれたり、持ち物に油性のマジックで落書きをされたりしたので、夫婦で学校の担任の先生や支援学級の先生に相談に行ったところ、即刻いじめをしていた子に聴き取りをしてくれました。
そしてその子が嘘をついていることが分り、いじめをした子に本気で叱っている先生たちの姿を見て、とても尊敬しました。
いじめをした子は泣きながら息子と私たち夫婦に謝ってくれました。
この時もその日にクラスのみんなで話し合いをしたところ、実は他の子も嫌なことをされていたことが分りました。
それ以降、息子は学校でいじめられることがなくなりました。
学校の日頃のいじめ防止の取り組みやいじめが起こった時の対応を見て、親としては安心して息子を学校に通わせることができています。
   

しかし世の中ではいじめの悲しいニュースは無くならいし、ママ友からも子どものいじめ問題の相談をよく受けます。
けんかと違っていじめの問題は、当事者の子どもだけに任しても解決しないし、大人が介入しないといけませんが、親同士だと感情的になってかえってこじれることもあります。
やはり学校と親が連携して、子どもたちが楽しく安全に過ごせる環境を作ることが大切だと思います。
でも学校によってもいじめの対応がかなり違うようなので、もし学校や教育委員会など第3者機関が相談に乗ってくれなかったり、なかなか動いてくれなかったりしたときは、ぜひ弁護士に相談してほしいです。
弁護士が入ることによって、学校や相手の親と落ち着いて話し合いができて、よい方向へ進むことができると思います。

2019年1月30日

長女とのコミュニケーション(事務局N)


昨春から中学校の部活で陸上を始めた長女が、先日初めて駅伝大会に出場したので見に行きました。
駅伝大会は競技場で開催される大会に比べ、より近くで選手を見ることができます。
長女には「見に来んといて」と言われているのですが、今までも出場する大会、記録会は可能な限り見に行っています。
   

こっそり見に行っているにも関わらず、長女が走ってくると大声で応援せずにはおられず、もちろん見つかりました。
普段見ることができないような真剣な表情、体力の限界まで力を出し切って走ってくる長女の姿を見ると応援しながらも涙が溢れました。
   

私も中学、高校の部活で陸上をやっていて、今の長女と同じ中距離・長距離を走っていたこともあり、
時代は違いますが、長女が出したタイムが早いのか遅いのかはだいたいわかります。
長女とタイムのことや練習内容、シューズのことを話したり、今までにはなかったコミュニケーションがとれるようになりました。
   

「見に来んといて」と言われてもこれからも応援に駆けつけ、長女との陸上話を楽しみたいと思います。
   

2019年1月9日

受験生、頑張れ!(事務局M)


娘が高校受験に向けて、猛勉強中です。 
   
自分の将来のことをしっかりと考え、進むべき道に向かって頑張っています。
気になる高校には、体験入学や説明会に行き、高校の雰囲気を肌で感じたようですが、
それが志望校を決めるにあたってさらに迷いを生んでいるようです。
   
中学に入学してからは、テストの結果が出るたびに、勉強の仕方、テストへの向き合い方、成績に対する考え方など、娘の勉強に対する姿勢に腹が立つことが多く、よく言い合いをしていました。
それがいつの間にか娘は、自分なりの勉強のやり方を見つけ、親の目にも少しは頑張りが見えてくるようになりました。
娘なりに悩み、考え、そしてわからないことは学校の先生や塾の先生に積極的に相談をしているようで、着々と成長している娘の姿に感心しています。
親は応援することしかできず、無事に春を迎えることができますように…と、ただただ願うばかりです。
   
受験生のみんな、頑張れ!

2018年11月28日

~アウトドアヨガのボランティアスタッフを経験して~(事務局A)


10月27日・28日の二日間、大阪の中之島公園で西日本最大のヨガイベント『アウトドアヨガ祭り2018』があり、スタッフとしてボランティアで参加しました。
   

私は、毎週末、朝8時から、中之島公園で、リバーサイドヨガを受けています。
屋外でするヨガ(アウトドアヨガ)の気持ちよさを多くの人に知ってもらうお手伝いができればという思いで、今回、初めてアウトドアヨガ祭りの設営準備等のスタッフを経験しました。
   

朝6時半に中之島公園に集合し、受付テントの設営や、ヨガスペースの飾りつけ、ゴミ拾いをし、9時には参加者のみなさんを出迎えます。
   

このアウトドアヨガ祭りには、親子で楽しめるヨガや、イスに座って簡単にできるヨガ、心身に障がいがあっても参加できるヨガ、少し難易度が高めのアクロバットヨガなどがあり、ヨガ初心者から経験者まで誰でも無理なく参加できます。
   

ヨガだけでなく、広場には、エコに取組むマーケットやフードショップもあって、地球環境や健康を大切にすることについて触れることもできます。
   

当日、たまたま中之島公園に遊びに来られていた年配の方が「ヨガってやったことないんやけど、私でもできるようなものあるの?」と聞いてこられました。
「先生の言うとおりに全てこなさないといけない、ってことはないし、自分ができる範囲でいいんですよ。途中、痛かったり、しんどくなったら、マットに寝転ぶだけでも全然大丈夫。外の空気を吸って、地面に寝転ぶだけで気持ちいいから、ぜひチャレンジしてみてください。」と声をかけました。
通りがかりの外国人観光客の方も参加されていました。
犬と一緒にヨガをするご夫婦や赤ちゃんをあやしながらヨガをするお母さん、車イスで参加される方、色んな立場の人たちが一斉に集って、秋の青空の下、自分自身が気持ちいいと思うヨガをされていました。
   

中之島公園の横を流れる大川では、ボート競技の練習をする学生さんたちや、SUP(川に浮かぶボードの上に乗ってパドルで漕ぐ、スタンドアップパドルの略)を楽しんでる人たちが手を振ってくれました。
   

朝早く、屋外でヨガをしていると、鳥の声や風の音、川で魚が跳ねる音、普段は気にしない地球の音を感じることができます。雨上がりには中之島の高層ビル街にきれいな虹がかかることもあります。地面に横たわって『地球にもたれる』と、何とも言えない感謝の気持ちでいっぱいになります。雲の流れや、木々の音、太陽の光、日常の何気ない全てのコトやヒトに対して「みんな、ありがとう。」と、芝生に寝転びながらつぶやきます。
私がいつもリバーサイドヨガで感じているのと同じように、このアウトヨガ祭りに参加された方が、少しでも日常の忙しさや悩みを忘れて、ただここに生きていることの心地よさを感じてくれていたのならとてもうれしいです。
   

2018年10月31日

毎朝、小学生の集団登校に付き添って感じたこと(事務局R)


うちの双子の息子たちは、今春から小学生になりました。保育園では行き渋りがひどく、数か月も通えないこともあったので、小学校にはなんとか通って欲しいという一心で、私は毎朝集団登校に付き添うことにしました。
   

最初は親子で不安だらけの集団登校でした。でも同じ班の子ども達は優しくて、私たち親子をすんなり受け入れてくれました。おかげで息子たちは集団登校が楽しいようです。1学期は校門で入れなかったり、教室で入れなかったりしたこともありましたが、2学期になって徐々にスムーズに教室まで入れるようになりました。
   

うちの班は、小学6年生がいなくて、5年生の男の子たちが班長と副班長を担当しています。班は13人の大所帯で、その内4人も1年生がいるので、班長さんたちはとっても大変そう。特に息子たちは、あっち行ったりこっち行ったり、歩くスピードが遅くて班を分断させてしまったり、逆に早すぎて班長さんより前を歩いてしまっていたり。班長さんは「2列に並んで」「もっとこっちに寄って」と言って引率してくれます。だけど班長さんが偉そうにすることはなくて、副班長さんも「班長、早すぎる」とか「班長、ちゃんと1年生見ろ」とか発言していますし、同じ班の子ども達や違う班の子ども達も、誰かがちゃんとしていなかったら、その子に注意することがあります。それでも言い争いになったり、けんかに発展したりすることもなく、みんな和気あいあいと登校しています。
   

大人の世界だと、忖度して正しいことも言えない、力関係で言いたい意見も言えないことが多いのですが、集団登校中の子ども達のやり取りを聞いていると、子どもの世界は自浄作用がしっかりしていて、年齢や立場に関係なく、それぞれの子の正義感で正しいと思うことを正々堂々と発言しているところが、とてもすがすがしく感じます。このまま子ども達が伸び伸びと成長していってほしいなと願っています。

2018年10月2日

長女の決断(事務局N)


今年3月、小学校の卒業式での卒業証書授与のとき、壇上で名前を呼ばれ「はい!中学校では勉強と部活を頑張ります!!」と宣言した長女。
   

中学校へ入学し、小学校との違いに戸惑いながらもその生活に馴染みつつある頃、部活を決める体験入部が始まりました。
長女は家庭科部へ体験入部をして、一度も別の部活へ体験に行くことなく家庭科部への本入部を決めました。
料理教室に通い、手芸や刺繍を好んでしてはいましたが、仲の良い友達とみんな一緒に入部していたので「友達で部活を決めずに自分が本当にやりたいことをしてほしい。友達と離れて別の部活に入っても新しい友達ができる」と話をしましたが、私の言葉は届きませんでした。
   

家庭科部の活動自体が活発ではなく、帰宅時間も早くあきらかに時間を持て余していた時、担任の先生との個人面談で部活のことを話す機会があり「家庭科部は物足りない」と訴えたようです。
   

先生の配慮により、体験入部期間が終わっているにも関わらず気になる部活へ体験入部をさせてもらいました。
長女は陸上部を選び、体験後はすぐに家庭科部へ退部届を出して陸上部に入部しました。
「新しい友達ができるよ」と言ったものの、人見知りの長女が友達と離れて一人で陸上部に入ることが心配でたまりませんでしたが、私の複雑な親心は胸にしまっておきました。
   

陸上部で活動を始めた長女は中長距離を専門に毎日頑張っています。
『友達と離れる』という長女にとってとても大きな決断をして決めた部活。
今後の成長を見守りたいと思います。

2018年9月5日

夏の成長(事務局M)


中学3年の娘は、クラブ活動で、テニス部に所属しています。
そしてこの夏に引退試合があり、その引退試合の直前にダブルスのペアの子とケンカをしてしまいました。
3年間ペアを組み、いろんな試合を乗り越えてきた友だちです。
険悪な雰囲気のまま、数日後にある引退試合を迎えようとしていましたので、私は、そんな娘の姿をみていて、3年間、ともに頑張ってきたペアと意思疎通もできないまま終わってしまって良いのか、ただ後悔だけはして欲しくないと思い、娘に何度も、「このままで良いのか」と話をしましたが、娘は「もう無理」「もうどうにもならない」と諦めモードでした。
   

試合の前日の朝、「後悔だけはしてほしくない」「3年間どんな時も頑張ってきたペアと、このまま終わってほしくない」「ペアの子に今の自分の気持ちを伝えてほしい」と娘に私の気持ちを伝え仕事に行きました。
   

その日の夕方、仕事帰りの私に娘から泣きながら電話がありました。
「仲直りできた。良かった・・・」と。
ペアの子へ自分の気持ちを伝える中で、お互いの気持ちがぶつかり合ったけど、最後には分かり合え、これまで通りの2人の中に戻れたそうです。
   

引退試合は、個人戦は2回戦で負けてしまいましたが、団体戦で3位となり、ペアの子と喜びを分かち合うことができました。
   

今回のように、目の前の嫌なことから逃げることなく、これからの「受験」という大きな壁にしっかり立ち向かってほしいと思います。
   

2018年7月11日

~沖縄の基地問題と人々の暮らしに触れて~(事務局A)


今年の2月、沖縄へ行き、名護市辺野古の新基地建設の現場や、宜野湾市普天間や嘉手納基地周辺などを見てきました。
普段、新聞やニュースでは沖縄の米軍基地問題について見聞きしますが、実際、自分の目で沖縄の現状を見てみたいと思い、現地でのガイドを沖縄在住の弁護士(嘉手納基地爆音訴訟などにも携わっています)にお願いしました。
   

一番印象深かった辺野古のことを少しだけお話します。
   

1 辺野古の町の風景
名護市辺野古は沖縄県の中部にあり、那覇市内からは車で1時間半ほどです。
たくさんの観光客でにぎわっている那覇市とは違って、辺野古は、ほとんどが、農地とジャングルのような米軍の演習場に覆われています。
辺野古へ向かう途中の金武町(きんちょう)あたりから、人影はほとんどなく、すれ違うのは、土砂をつんだ大型トラックと農家の軽トラくらいです。
大通りから、一つ道を中に入ると、街灯も見当たらないので、おそらく夜になると、電照菊を植えた畑の明かりだけがともるのだと思います。
辺野古ビーチ周辺に建つ家は見かけは立派ですが外壁は錆びついていて、辺野古を見た私の第一印象は「寂れた町」でした。
国からの補償金(辺野古の新基地建設に伴う)でかなり潤った町だと想像していましたが、実際は違っていました。
   
 
2 辺野古米軍新基地建設について
辺野古の漁業組合(名護漁業協同組合)は、辺野古の新基地建設のために設定された立ち入り禁止区域全ての漁業権を放棄し、その対価として、国から数億円という補償金を受ける契約を交わしたので、辺野古では漁業はできないということを知りました。また、新基地建設の工事を進める上で、川の付け替え工事も必要だそうです。人間が自然に対して手を加えることで、大型台風が上陸したときに川が氾濫するなどの二次災害が起きないかと心配です。
それだけでなく、自然が破壊され珊瑚が死滅し、辺野古の観光産業を支えているジュゴンが来なくなることも考えられます。


   

3 名護市民の声
名護市長選の開票日の翌日、たまたま私が乗ったタクシー運転手のおじさんが、辺野古新基地建設容認の候補者が市長選に当選した結果について、ご自分の思いを私に話してくれました。
おじさんは、市長が代わってよかった、と言いました。
そして、「私たち、名護市民みんな、米軍基地建設は絶対反対。名護市民だけでなく、沖縄の人みんな、米軍基地反対。だけど、自分たちが生きていくためには、前に(未来に)進まないといけない。いつまでも基地建設反対!!と言っていても、国は強行に工事するんだから。だったら、反対しても意味がない。建設工事に反対して、工事も国からの補償金もストップしたら、何も前に進まない。それなら、基地を受け入れて、前に進みたい。だから市長が代ったことで、何か明るい未来がくるんじゃないかと、楽しみなんです。」と、明るく話しました。
私は、おじさんの言葉を聞いて、なぜ沖縄の人たちが常に危険と隣り合わせで暮らさなければいけないのか、なぜ沖縄に米軍基地が集中しているのか、沖縄の歴史を知らなければいけないと思いました。
   

~沖縄のおすすめスポット~
   

★沖縄県立博物館http://okimu.jp/museum/permanent/
このあたりは、昔は米軍基地でしたが、1987年に日本に返還され、今では、那覇空港と首里城を結ぶモノレールが走り、多くの観光客で賑わっていて、活気に満ちています。
博物館には、旧石器時代から沖縄戦そして現代までの沖縄の歴史と人々の暮らしがわかりやすく展示されています(完成度の高いジオラマは見入ってしまう!!)そのほか、沖縄の豊かな自然や動物、昆虫なども展示されているので楽しみながら学習することができます。一日ゆっくり大人も子どもも楽しめる博物館。
   

★やちむん通りにあるcraft・gift yacchi&moon http://okinawaclip.com/ja/detail/388
全てがかわいくて、何を買おうかとっても迷う・・
   

★ヤソウカフェYamacha http://okinawaclip.com/ja/detail/166
食材など全てにこだわりが。小麦粉とバター不使用のあっさりグラタンは石釜で焼かれているのではふはふおいひぃ(やけどに注意!!)、石釜で焼かれたもちきびパンはふわふわ、波照間島のレモンを使ったチーズケーキはきりりと爽やか(今までこんなの食べたことない!!と感激)、ご主人が焙煎したコーヒーの味はとてもまろやかでコーヒーの湯気とともに優しさが身体中にしみわたる。


   

★沖縄ビーチヨガ https://beach-yoga.net/
予約したけど、あまりの寒さと強風で断念。この寒さの中、ビーチでヨガは無理・・次回は必ず!!
   

2018年3月30日

椿(ツバキ)の花(事務局 I)


私は趣味でレース鳩を飼っていますが、その縁でいろいろな仕事に携わっておられる方と知り合うことがあります。
20代で椿(ツバキ)に魅せられ、京都市内から加茂町に家族で移り住み、ツバキの育種や改良、普及にとりくんでおられる山口椿園の山口さんもそのおひとりです。これまでにはたくさんの苦労があったと思いますが、ほんとうに温厚で、いつもニコニコと穏やかです。
   

桜の花はたくさんの人々が鑑賞する代表的な花の一つですが、それに比べてツバキはよく知られていても鑑賞する人は少なく、「ツバキが満開です」などとテレビで報道されることもめったにありません。
山口さんの話を聞いていて、幼いころのツバキの思い出が蘇ってきました。
私は高校卒業まで、「源頼光の丹波国大江山の鬼討伐」に出てくる大江山の麓の村で過ごしました。人家は山の斜面を切り開いた傾斜地に散在し、傾斜地を横切るように、田んぼに水を引き入れる小さな用水路が通っています。用水路の脇には、これを管理する小道があり、普段は近道として利用されていました。
傾斜地には古くから墓地があり、墓地の下の方にツバキの大樹が群生して、用水路と小道をすっぽりと覆い隠すほどのトンネルをつくっています。
昼間でも陽が遮られて薄暗く、普段は子どもたちも近寄りません。
ところが、雪が解けてツバキの花が咲く3月末から4月の頃、このトンネルに出かけてツバキの花を摘み、その蜜を吸って遊んだ幼いころの、なつかしい記憶です。
   

そんな話から、山口さんに大泉緑地公園(堺市)でのツバキの展示会(と講習会)を教えられ、家から近いので観に行ってきました。
会場にはたくさんの椿(ツバキ)の花や木が展示され、解説文も掲げられていましたので紹介します。
機会があれば、ツバキ花を観賞してみてください。
   

(ツバキとは?)
 暦の上では立春から春の花、この時期を代表する花のひとつ
 ツバキ科ツバキ属の植物の総称
 日本、中国、東南アジアに自生
 日本で最も広く分布するのがヤマツバキ、寒い地域の変種がユキツバキ、この二種の交雑種がユキバタツバキ、チャ(茶)もツバキの仲間
 昔は山の民が里に春の訪れを言い触れる植物
 ツバキの名の由来は、冬でも落葉せず、厚く照りがある葉を持つため、「厚葉樹(アツバキ)「艶葉樹(ツヤバキ)」と呼ばれていたことによる
 18世紀イエズス会の修道士カメルがフィリピンのツバキを紹介したことで「カメリア」の名で、19世紀のヨーロッパで大流行
   

(ツバキの歴史)
 山野に生えるヤブツバキと人の関わりは、5000年以上も前に始まる
 身近にあって、材として、またツバキ油として有用で、生活に欠かせないもの
 ツバキが観賞の対象であるとの記録が奈良時代の「日本書記」にあり、万葉集にもわずかながら詠まれている
(吉野で白花ツバキが見つかり、天皇に献上された)
 鎌倉時代に本格的な観賞対象となる(茶花、生け花、庭木)。それに伴って園芸化がすすむ
 なかでも京都は三方を山丘に囲まれてツバキ栽培に適した地で、優れた品種が多く集まり、金閣寺や大徳寺などには大樹が残った
 豊臣秀吉も大のツバキ好きで、地方の珍しいツバキが献上された
 江戸時代、ツバキ人気は町民にまで広がり、多くの品種が生まれた
 江戸、上方以外の尾張、加賀、越後、山陰、肥後などでも、地方の特色を生かした独自の品種が生まれた
 ツバキ人気は明治以降いったん衰退、戦後ふたたび盛り上がって現在に至る
   

(ツバキの活用)
 古くはさまざまなかたちで活用
 ○材木:堅くて緻密かつ均質、木目は目立たず磨耗に強くて磨り減らないなどの特徴。代表的用途は印材
 ○木灰:日本酒醸造では最高級の木灰、アルミニウムを多く含むので染色にも使われた
 ○木炭:品質が高く、大名の手焙りに使われた
 ○椿油:種子を絞った油、「和製オリーブオイル」とも言われて用途が多い
  高級食用油、整髪料、燃料、油かすは川上から流して川漁に使用
 ○葉のエキスは止血薬
 
(ツバキの言い伝え)
 冬でもつややかな葉が豊かで、真っ赤な花をつけるツバキに、昔の人々は生命力の強さを感じ、霊樹として崇め畏敬の念を抱いていた
 それを裏付ける不思議な逸話が残っている
  鬼を払う卯杖や卯槌をツバキ材からつくった話
  若狭八百比丘尼(わかさやおびくに)のツバキ伝説
  聖徳太子が挿した比叡山延暦寺のツバキ、日蓮が挿した山梨県のツバキ、弘法大師が挿した大分県のツバキなど徳の高い人がツバキの杖を挿し、
  根付いたという言い伝え
  ほかに歳を経たツバキが化けるという言い伝え
   荒れ寺に出る化け物の正体がツバキの木槌(新潟県)
   牛鬼の正体がツバキの古根(島根県)
   狸が化けるときに使う葉がツバキの葉
   

       

   
     

  

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