最近、海外の絵本をよく購入します。
まず、挿し絵がかわいい。
それと内容が、子どもだけでなく、大人が読んでも奥深いのです。
絵本を通して、その国々の言い伝えや風習、歴史などを知ることができます。
ここでは、3冊紹介します。
まずは、「パリのおばあさんの物語」(著者:スージー・モルゲンステルヌ 翻訳者:岸 惠子)。
パリに暮らす一人のおばあさんが、過ぎ去った昔を振り返りながら、いまの日常を語ります。昔の暗い時代をどうやって乗り越えたか、終わりに近づく人生をどのように楽しく過ごすか、など。とても力強く、優しい物語。
つぎに、「THE WALL かべ―かべ―鉄のカーテンのむこうに育って―」(著者:ピーター・シス 翻訳者:福本友美子)。
作者が、アメリカに移住するまでのチェコ・プラハでの生活と、その後のアメリカでの画家としての生活、そしてチェコの戦後史が語られています。
赤とグレーを貴重とした、独特の絵が描かれています。
変わったところでは、ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界の国々を旅し、地図とイラストで、食べ物、歴史的な建物、偉大な人物、動物、植物などを紹介する「MAPS」(著者:アレクサンドラ・ミジェリンスカ、ダニエル・ミジェリンスキ)。
この絵本は、注文して半年間待って、やっと手に入れました。
最後に、絵本ではないのですが、「松本清張の地図帖」。
松本清張の作品の舞台が、昭和32年の帝国書院『中学校社会科地図』を復刻した地図や写真などで再現されていて、もう一度、清張作品を読み返したくなります。
付録に、当時の都電路線を現在の地図上に載せた一枚地図『昭和30年代の都電地図』が付いています。
寒い冬は、お家で、家族みんなでゆっくり絵本を読むのも楽しいかも。
(事務局:A)