2015年7月10日

広島の平和記念資料館に行きました


先月、広島へ行く機会があり、そのときに、原爆ドームと平和記念資料館に行きました。

   

平和記念資料館に訪れるのは、小学5年生のとき以来です。

  

原爆ドーム周辺には、多くの外国人が観光に訪れていて、熱心に語り部の方の話を聴き、当時の写真などを見つめていました。

  

平和記念資料館の入場料は大人50円。

少しでも多くの方に見て、知ってもらいたいという意図が伝わりました。

また多くの外国人が、通訳のヘッドホンをつけながら真剣に展示を見ていました。涙を流している人もいました。

  

展示を見ながら、私は、数年前にテレビで見たNHKの番組『封印された原爆報告書』を思い出しました。

番組では、米国立公文書館に、日本が、原爆被害の実態を調べたという100冊以上の報告書が保管されていたことを伝えていました。

終戦2日後に広島入りをした、日本の優秀な科学者や医師たちが、多くの被爆者を解剖し、毎日、決められた時間に、放射線が人体に及ぼす影響を、血液や体の状態などで分析したもの。

学校にいた子どもたちが、どこで、どのように亡くなったのか詳しく調べたもの。

もちろん、調査をしていた医師の中には、入市被爆した医師もいました。

その報告書は、全てアメリカに渡り、最近になってようやく、遺族のもとへ、報告書の『標本』となってしまった皮膚の一部だけが戻ってきたんです。

被爆者についての膨大な資料は、ほかの被爆者の治療のために使われたのではなく、アメリカへ原爆の効果を報告するためだけに使われた、ということでした。

このことを知り、大変ショックを受けました。

患者さんを解剖することは、同じ病気や怪我で苦しむ他の患者さんの治療のためと思っていましたが、この番組を通して、改めて、戦争は、国益のために、国民が利用されるのだと実感しました。

  

広島の平和記念資料館の出口付近では、多くの外国人が『核廃絶』等の署名をしており、その姿を見て、私は、安倍さんが今目指している、世界の中の日本の位置づけや諸外国との関係と、私たち国民や資料館に来られる外国人が目指している『世界』にギャップを感じました。

  

今夏、戦後70年を迎えます。

今、国会でもさまざまな審議が続いています。

私はどのような気持ちでこの70年を迎えられるのかを考えると、大変、気が重いです。

  

(事務局A)

2015年4月24日

ペアレント・トレーニングを家族で実践中


ペアレント・トレーニング(略してPT)をご存知ですか?その名の通り親のトレーニングのことなのですが、アメリカで開発された発達障がいの子を持つ親のための子どもの育て方のトレーニングです。

  

子どもの困った行動を減らし、適切な行動を増やすために、親が子どものよい面を積極的に見つけて、意識的にほめるようにする育児方法です。

  

私には3歳半になる双子の男の子がいますが、二人とも言葉が遅くて、発達もゆっくりです。

  

子ども達を通常の保育園に通わせながら、療育(発達障がいのある子の発達を支援する施設)にも通わせていますが、どうしても療育に通う回数に限界があるので、何か家でできることを探していたらPTの本に出会いました。

  

そこで自分たちで出来ることから実践してみましたが、さっそくその効果を実感することができました。その中の一つを紹介します。

  

<PTを知らない時>

  

みんなで食事をしているのに、次男は一人で遊んでいるので「遊ばないで、早くご飯を食べて!」と叱りますが、余計調子に乗って食べようとしません。

  

結局親が食べさせてあげることになります。

  

叱るのにエネルギーを使うし、食べさせるのに時間を取られ、親はヘトヘトになります。

  

また食事をしない次男ばかりを構ってあげていることになり、ちゃんと自分で食事をしていた長男はほったらかしの状態になっていました。

  

たまに長男まで食べさせてと甘えてくることもありました。

  

<PTを実践した時>

  

食事をしない次男の行為は無視して、ちゃんと自分で食事している長男をほめて注目してあげると、長男は自分を認めてもらえて嬉しそうです。

  

それを見ていた次男は自分から食べ始め、その時に次男をほめてあげると、どんどん自分でご飯を食べることができました。

  

PTを知ったことで、以前より親が叱ることが減って、イライラすることも減りました。

  

子どものよい面を見てあげて認めてあげることで、よい行動が増えたように思います。

  

親にとっても子どもにとっても、よかったと思います。

  

夫が「夫婦でもPTしたら、夫婦円満になるんじゃない!?」と言って、手抜き料理でも「いつもおいしいご飯ありがとう」と言ってほめてくれるのですが、夫のいいところを見つけてほめてあげるのは、子どもをほめてあげるより難しいです。

  

ついつい小言が先に口から出てしまいます。

  

(事務局R)

2015年3月27日

お世話になった保育園


先日、長男が、6年間お世話になった保育園を卒園しました。
長女を併せれば、子どもたちが9年間お世話になった保育園です。

  
子どもたちは、優しく、時には厳しい先生とたくさんのお友達に囲まれて、家庭ではできないような素晴らしい経験をして毎日楽しく過ごせたようでした。

  
私は、まだ育児に不慣れで、赤ちゃんだった子どもと離れる寂しさや、仕事に復帰したばかりで不安だらけの登園当初、優しい先生の言葉に思わず泣いた事もありましたが、仕事を終え、急いでお迎えに行った私に「ママ、おかえりなさい」と優しい笑顔で迎えてくれ、まるで我が子のことのように園での生活を教えてくれた先生のおかげで安心して仕事に行くことができるようになりました。

  
私自身も、茶話会委員と、2度のクラス委員を経験し、子どもともども人生の財産となる保育園生活でした。

  
3年前の卒園式で、みんなの前で卒園証書を大きく揚げて「大きくなったらお嫁さんになりたいです」と言った長女。今回の卒園式で「大きくなったらサッカー選手になりたいです」と言った長男。
これからもいろんな経験をして、たくさんのことを学んで成長していって欲しいと思います。

  

(事務局:N)

2015年2月26日

☆学習発表会がありました☆


先日、小学5年生の長女の学年で学習発表会がありました。

  

1年の締めくくりに、体育館で、学年全体やクラス単位で、群読(一つの物語を学年全体で分担をして朗読します)や合奏、合唱をします。

  

さすが5年生ともなると、1人1人の声も大きく堂々としていて、表現も豊かです。

  

娘は、クラスでの合唱でオルガンを担当しました。

  

親からすると、あんな大勢の中でオルガンを弾くというのは、とても緊張するだろうと思いきや、娘は、堂々としていて、立派に最後まで弾くことができました。

  

自分の子どもの頃には到底出来なかったことを、立派にやり遂げる姿に感動してしまいました。

  

このところ、感動するとすぐに涙がこみ上げてきてしまい、テレビをみていても感動してすぐに泣いている私を見ては、子どもたちからは、「ママ、また泣いてる」と言われることが多くなりました。

  

学習発表会でも、合唱などを聞いていると、色んなことが思い出され、「今年はいよいよ6年生。ランドセルが大きくて、ちゃんと登校できるのかと心配した1年生から立派に成長したものだ」と思い、また涙がこみ上げてきて・・・。

  

来年の学習発表会では、ビデオ片手に泣いている自分が想像できます。

  

毎日慌ただしく過ぎていく中で、家の中では見せない子どもたちの成長した姿とこうして向き合えるこの時間はとても貴重でありがたいな・・・と思います。

  

6年生になって、さらに成長した姿を見せてくれることが楽しみです。

  

(事務局M)

2015年2月3日

~中学校同窓会に参加して~


先日、卒業25周年記念の中学校同窓会に参加してきました。

  

学年主任だった先生がまず開会のあいさつをされ、「君たちは競争社会・就職氷河期を乗り越え、よくがんばっていると思う。君たちが中3の頃、先生は今の君たちと同じ40歳だった。今が特に社会でも家庭でも忙しく大変な時期だと思うが、これからもがんばっていってほしい」というような話をされました。

  

中学生の時、あんなに大きく見えた先生が今の私と同じ年齢だったのかと思うと、私は先生みたいに誰かにとって大きな存在となれているだろうか、と不安になりましたが、何とかここまでやってきて、あの頃の先生の年に追いつけたことに、少し安心もしました。

  

中学3年の時の担任の先生も来られていて、「先生、私のこと、覚えてる?」と聞くと、「テニス部の頭のよかった子やろ?」と過大評価しすぎですが、たくさんの教え子がいる中で覚えていてくれたことがすごく嬉しかったです。

  

「先生、卒業式の時、長渕剛の『乾杯』をへたくそなギター弾きながら、歌ってくれたよな」「親にも叩かれたことなかったのに、先生に人生で初めて叩かれたわ」とか、どんどん記憶がよみがえってきて、色んな話ができました。怖かった担任の先生とこんなに気軽に話せるようになったのも、やはりそれだけ時間が流れているからだなぁと実感しました。

  

テニス部の友人とは今でもちょくちょく集まるのですが、卒業以来会っていないクラスメートや話したこともない同窓生ともたくさん話すことができました。子どものことから旦那の愚痴、離婚・再婚の赤裸々話、そしてアラフォーにもなると体の変調の話も出てきて、みんな話題豊富でとても盛り上がりました。

  

懐かしい思い出と中学時代に若返った気分に浸り、ほろ酔いのまま帰宅し、子ども達の寝顔を見ると急に現実に引き戻されましたが、あの時代があったからこそ今の自分があるんだなぁと再認識し、また心地よい気分になりました。

  

次の日、「ママの中学のとき好きやった子、来てた?」とニヤニヤ聞いてくる少しませてきた上の娘ももうすぐ5年生。中学生も間近です・・・部活を通じて上下関係の厳しさを体感したり、自分自身の進路について悩んだり、目標に向かって努力することの喜びを知ったり、人生の転換期の1つであるこの時期に、娘にも、たくさんの友達や先生との出会いを大切に、色んなことにどんどんチャレンジしながら、自分の可能性を見出していってほしいと思います。

  

そして私も、次の同窓会でまた少し成長(外見は厳しいので内面)した自分になれていることを目標に、これからも自分磨きをしていきたいと思います。

  

(事務局:T)

2015年1月9日

家族みんなで読める絵本


最近、海外の絵本をよく購入します。

  

まず、挿し絵がかわいい。

  

それと内容が、子どもだけでなく、大人が読んでも奥深いのです。

  

絵本を通して、その国々の言い伝えや風習、歴史などを知ることができます。

  

ここでは、3冊紹介します。

まずは、「パリのおばあさんの物語」(著者:スージー・モルゲンステルヌ 翻訳者:岸 惠子)。

パリに暮らす一人のおばあさんが、過ぎ去った昔を振り返りながら、いまの日常を語ります。昔の暗い時代をどうやって乗り越えたか、終わりに近づく人生をどのように楽しく過ごすか、など。とても力強く、優しい物語。

  

つぎに、「THE WALL かべ―かべ―鉄のカーテンのむこうに育って―」(著者:ピーター・シス 翻訳者:福本友美子)。

作者が、アメリカに移住するまでのチェコ・プラハでの生活と、その後のアメリカでの画家としての生活、そしてチェコの戦後史が語られています。

赤とグレーを貴重とした、独特の絵が描かれています。

  

変わったところでは、ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界の国々を旅し、地図とイラストで、食べ物、歴史的な建物、偉大な人物、動物、植物などを紹介する「MAPS」(著者:アレクサンドラ・ミジェリンスカ、ダニエル・ミジェリンスキ)。

この絵本は、注文して半年間待って、やっと手に入れました。

  

最後に、絵本ではないのですが、「松本清張の地図帖」。

松本清張の作品の舞台が、昭和32年の帝国書院『中学校社会科地図』を復刻した地図や写真などで再現されていて、もう一度、清張作品を読み返したくなります。

付録に、当時の都電路線を現在の地図上に載せた一枚地図『昭和30年代の都電地図』が付いています。

  

寒い冬は、お家で、家族みんなでゆっくり絵本を読むのも楽しいかも。

(事務局:A)

2014年12月2日

出会い


大学時代の友人が通うリハビリ病院で、捕虜としてシベリア抑留を経験された方と知り合った。

    

ちょうど母と同年代で、出会ったときから親しみを感じる方であった。

  

酸素吸入器を携え車椅子だが気骨があり、現役をとっくに退かれたいまでも、社会や政治の動向に深い関心を持っておられ、話もおもしろくて興味深いものだった。

  

その後も度々、友人と待合わせて入院先に訪ね、長い人生の一部を聞かせていただく機会を得た。

  

抑留時代に受けたロシアでの教育やそのとき培ったものの見方や考え方、運送会社設立とその後の発展に励まれた若き日のこと、そのとき出会い苦労をともにされた大手ハウスメーカー創立者との交流など、時間が経つのも忘れて話に聞き入った。

  

体調が良くなられて食事をご一緒したり、退院後には招かれて自宅に伺ったりもしたが、容態が悪化し転院されたと家族の方から連絡をいただいた。

  

どこにでもある、ほんとうに偶然の出会いであるが、人の出会いの妙や楽しみを教えていただいた出会いであった。

  

(事務局:I)

2014年10月27日

声かけの大切さを改めて実感


私と同じように法律事務所で働いている友達がいるのですが、最近元気ないなぁと思ったので聞いてみると、神経系の難病を患っていて右手がしびれて仕事がつらいとのことでした。

  

いつも元気なイメージしかなくて、そんな大変な病気を患っているなんて思いもしなかったので、話を聞いてびっくりしました。

  

そこでその友達を元気付けようと、友達5人集まって女子会をしました。

  

その友達は、いままで我慢して誰にも言えなかったつらい事が一気にこみ上げてきたようで、仕事や病気のことなどいろんな悩みを話してくれました。

  

すぐに解決できない悩みもあるけど、共感して気持ちに寄り添ってくれる人がいることで、気持ちがすごく楽になって、前向きになれたようです。

  

その友達は、みんなが自分のために集まってくれたことがとても嬉しいと泣きながら感謝してお礼を言ってくれました。

  

ものすごく落ち込んでいるときは、気持ちが塞ぎがちになり、なかなか自分から誰かに相談することかできなくなるので、周りの人が元気ないことに気づいてあげて、声をかけてあげないといけないなと感じました。

  

声をかけてあげることで、ネガティブになっていた気持ちを少しでもポジティブな気持ちに切り替えてあげることができます。

  

人生は谷あり山ありなので、助け合いながら支え合って生きていきたいなと思いました。

  

(事務局:R)

2014年9月30日

私の楽しみ


先日、DREAMS COME TRUEのライブに行ってきました。

  

高校生の時から○十年、ずっと好きなアーティストです。

  
今ではこのライブの時にしか会うことがない高校時代の友達とずっと一緒に行っています。
  

二人とも結婚し、出産して、環境は変わっていきますが、会った瞬間高校生の時に戻ったようになれるので、とても楽しい時間を過ごせます。

  

ライブでは歌ったり踊ったり笑ったり感動して泣いたり、自分の歳も忘れ楽しみました。が、やっぱり体は正直で、昔はライブの間、ずっと立っていても平気でしたが、今はそれができません…。途中、何度か椅子に座ってしまいました。

  

  

普段は仕事、家事、子育てで手一杯で自分の時間ももてない毎日ですが、このときばかりは、快く送り出してくれる家族に感謝し、この3時間弱の夢のような時間を過ごすのです。

  

そして、次のコンサートに向けてまた日々頑張ろうと思うのです。

  

(事務局:N)

2014年9月1日

Happy birthday


先日誕生日を迎えた娘に対し、叔母さんが誕生日を迎えるにあたって、とても大事なことを教えてくれました。

   

《happy(しあわせ)birthday(誕生日)》

  

生まれてきてくれたことを周りの人達が喜んで祝い、子ども自身は自分が生まれたことを喜んでくれる人達がいることを幸せに感じて感謝する日。

  

決して色んな人からプレゼントをもらえるラッキーな日ではないこと。

  

そして人は成長すると、大切にされて、愛されて、今があるっていうことを忘れてしまうから、年に1回お誕生日があり、おめでとう、有難う、といってお祝いをすること。

  

ついつい親は、前から欲しがっていたものをプレゼントにしようと考えたりして、こういう大事なことを教えないといけないことを忘れてしまっている…。

  

普段、なかなか親の言うことを聞かず自由奔放な子どもたちにヘトヘトになっているけれど、子どもたちのいない生活は今となっては考えられない。

  

元気いっぱい成長していることに感謝し、そして生まれた日のことを思い出してみる…すると、ほんのり温かい気持ちになれる。

  

親にとってそんな日も大事だな…と思えた日でした。

  

(事務局:M)

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