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2016年4月20日

電力自由化について ~デンキを選べば社会は変わる!~


最近、「電気代がお得になる」というDMがポストに入っていたり、携帯電話のショップで「電気の引き落とし口座を変えるだけで電気代安くなりますよ」と営業されたり、情報は溢れているけど、どう考えて電力会社を選んだらいいのか悩んでいるところに、「かしこく選んで社会を変えよう~電力自由化についての学習会」というイベントがあったので、参加しました。

  

電力自由化とは、電気を買う電力会社を選ぶことができて、エリア外でも電力を購入できて、電気を売るために送電網を一定のルールのもとで使うことができるようになることです。

  

今まで料金規制と地域独占によって「安定的な電力供給」を実現しようとしていましたが、3.11で今までのやり方ではダメだということが立証され、電力システムの改革が始まりました。

  

まずは大規模工場やデパート、ホテルなどから始まり、次は中規模工場、スーパー、ビル、今年2016年4月から一般家庭にも実施されました。

  

電力会社の選び方ですが、電力量が多い家庭は値下がりする可能性がありますが、基本料金でおさまっている人は会社を変えるとかえって高くなる場合もあるそうです。

  

価格ドットコムで自宅の郵便番号と世帯人数と電力量を入力して検索すると、節約額が大きい準に電力会社がヒットします。(大企業だけですが・・・) セット割やポイント制度など価格やサービスも各社バラバラなので、自分の中で優先順位を決めて選ばないといけません。

   

この春、慌てて電力会社を選ばなきゃと思っていましたが、携帯電話と同じように契約期間の縛りがある会社もありますし、まだ電力会社が全て出揃っていないので、ここは焦らずにじっくり考えることにしました。

  

できることなら原発で発電された電気は使いたくありませんが、現状の送電網では特定の発電所(火力・水力・原子力)の電力を選ぶことはできません。今回、印象的だったのは、「みんな電力会社を選ぶ1票を持っているので、ぜひ電力会社を選んで意思表示をしてください」という言葉でした。

  

競争が促進されて一旦電力料金は下がるかもしれませんが、今後も燃料コスト(化石燃料)は上がっていくし、世界的にCO2排出量を減らす方向になっており、費用がかかる再生エネルギーを利用しないといけなくなるので、長期的に見ると電力料金は上がるそうです。

  

それなら単に電力が安い会社ではなく、自然エネルギーの電力や市民電力会社を選びたいと思いました。これから市民・地域電力会社の設立の動きもあるそうです。

  

そんな会社をみんなが選ぶことによって、脱原発の社会になっていくと思います。

  

(事務局R)

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