6月23日は沖縄の『慰霊の日』でした。
報道で式典等の様子を知りましたが、戦後69年経った今でも、戦火に巻き込まれた方々やご遺族の方々の傷が癒えることはないのだと思い、胸が熱くなりました。
他方で、『集団的自衛権』が閣議決定されました。
一日一日、駆け足で、安倍首相の思惑どおりに進んでいるように見え、このところ、気が重いです。
いまだ戦争の傷跡が癒えぬ国民が多数いるというのに、また『戦争する国』に向かって突き進んでいるように見えます。
もし『集団的自衛権』が容認されたら、これを現実に行使する日はすぐ間近です。
世界どこかの国で必ず戦争が起きているし、その戦争の多くには、日本の「同盟国」であるアメリカが絡んでいます。
『集団的自衛権』が認められた以上、「同盟国」が戦争をすることになったら、日本の自衛隊は、その同盟国と一緒に戦争に参加することになります。
2003年のイラク戦争で、日本の自衛隊はイラクに派遣されましたが、そのとき、自衛隊員の一人も殺されていないし、殺しもしていないと当時の自衛隊のある隊長がおっしゃっていました。
でも戦争に加担するとそうはいかないことは、誰でも想像できます。
同盟国を助けるために戦争に加担すれば、当然その戦争の相手国から「日本も敵だ」と思われて、私たち国民も戦争に巻き込まれます。
現に、69年前、沖縄では一般の国民や子どもたちも戦争に参加させられたのです。
戦争は、私たち人間の「普通の暮らし」すべてを奪うものだと思います。
家族が戦争に巻き込まれたら私はどうなるんだろう、私の今の環境はどうなるのか、と少しでも「想像」することが大事だと、最近、痛感しています。
そして、そのような「想像力」を働かせれば、『集団的自衛権』を認めることは、私たちにとって何の得もないことが分かると思うのです。
(事務局:A)