今年の2月、沖縄へ行き、名護市辺野古の新基地建設の現場や、宜野湾市普天間や嘉手納基地周辺などを見てきました。
普段、新聞やニュースでは沖縄の米軍基地問題について見聞きしますが、実際、自分の目で沖縄の現状を見てみたいと思い、現地でのガイドを沖縄在住の弁護士(嘉手納基地爆音訴訟などにも携わっています)にお願いしました。
一番印象深かった辺野古のことを少しだけお話します。
1 辺野古の町の風景
名護市辺野古は沖縄県の中部にあり、那覇市内からは車で1時間半ほどです。
たくさんの観光客でにぎわっている那覇市とは違って、辺野古は、ほとんどが、農地とジャングルのような米軍の演習場に覆われています。
辺野古へ向かう途中の金武町(きんちょう)あたりから、人影はほとんどなく、すれ違うのは、土砂をつんだ大型トラックと農家の軽トラくらいです。
大通りから、一つ道を中に入ると、街灯も見当たらないので、おそらく夜になると、電照菊を植えた畑の明かりだけがともるのだと思います。
辺野古ビーチ周辺に建つ家は見かけは立派ですが外壁は錆びついていて、辺野古を見た私の第一印象は「寂れた町」でした。
国からの補償金(辺野古の新基地建設に伴う)でかなり潤った町だと想像していましたが、実際は違っていました。
2 辺野古米軍新基地建設について
辺野古の漁業組合(名護漁業協同組合)は、辺野古の新基地建設のために設定された立ち入り禁止区域全ての漁業権を放棄し、その対価として、国から数億円という補償金を受ける契約を交わしたので、辺野古では漁業はできないということを知りました。また、新基地建設の工事を進める上で、川の付け替え工事も必要だそうです。人間が自然に対して手を加えることで、大型台風が上陸したときに川が氾濫するなどの二次災害が起きないかと心配です。
それだけでなく、自然が破壊され珊瑚が死滅し、辺野古の観光産業を支えているジュゴンが来なくなることも考えられます。
3 名護市民の声
名護市長選の開票日の翌日、たまたま私が乗ったタクシー運転手のおじさんが、辺野古新基地建設容認の候補者が市長選に当選した結果について、ご自分の思いを私に話してくれました。
おじさんは、市長が代わってよかった、と言いました。
そして、「私たち、名護市民みんな、米軍基地建設は絶対反対。名護市民だけでなく、沖縄の人みんな、米軍基地反対。だけど、自分たちが生きていくためには、前に(未来に)進まないといけない。いつまでも基地建設反対!!と言っていても、国は強行に工事するんだから。だったら、反対しても意味がない。建設工事に反対して、工事も国からの補償金もストップしたら、何も前に進まない。それなら、基地を受け入れて、前に進みたい。だから市長が代ったことで、何か明るい未来がくるんじゃないかと、楽しみなんです。」と、明るく話しました。
私は、おじさんの言葉を聞いて、なぜ沖縄の人たちが常に危険と隣り合わせで暮らさなければいけないのか、なぜ沖縄に米軍基地が集中しているのか、沖縄の歴史を知らなければいけないと思いました。
~沖縄のおすすめスポット~
★沖縄県立博物館http://okimu.jp/museum/permanent/
このあたりは、昔は米軍基地でしたが、1987年に日本に返還され、今では、那覇空港と首里城を結ぶモノレールが走り、多くの観光客で賑わっていて、活気に満ちています。
博物館には、旧石器時代から沖縄戦そして現代までの沖縄の歴史と人々の暮らしがわかりやすく展示されています(完成度の高いジオラマは見入ってしまう!!)そのほか、沖縄の豊かな自然や動物、昆虫なども展示されているので楽しみながら学習することができます。一日ゆっくり大人も子どもも楽しめる博物館。
★やちむん通りにあるcraft・gift yacchi&moon http://okinawaclip.com/ja/detail/388
全てがかわいくて、何を買おうかとっても迷う・・
★ヤソウカフェYamacha http://okinawaclip.com/ja/detail/166
食材など全てにこだわりが。小麦粉とバター不使用のあっさりグラタンは石釜で焼かれているのではふはふおいひぃ(やけどに注意!!)、石釜で焼かれたもちきびパンはふわふわ、波照間島のレモンを使ったチーズケーキはきりりと爽やか(今までこんなの食べたことない!!と感激)、ご主人が焙煎したコーヒーの味はとてもまろやかでコーヒーの湯気とともに優しさが身体中にしみわたる。
★沖縄ビーチヨガ https://beach-yoga.net/
予約したけど、あまりの寒さと強風で断念。この寒さの中、ビーチでヨガは無理・・次回は必ず!!